ドローンフライトナビ徹底解説!使い方から法律、安全飛行のコツまで

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ドローンを手にして、飛ばしたいと考えた時、「飛ばして大丈夫な場所はどこだろう?」と不安になった経験はありませんか?このような状況で、ドローン操縦者の助けとなるのが「ドローンフライトナビ」です。この記事では、アプリの基本的な使い方から、安全な飛行に不可欠な法律の知識、そしてあなたのドローンライフをさらに豊かにするためのステップアップの方法まで、一緒に見ていきましょう。

 

目次

  1. ドローンフライトナビとは?安全飛行に欠かせない理由

1-1. 複雑な飛行ルールを「見える化」する地図アプリ

  1. ドローンフライトナビの基本的な使い方

2-1. ステップ1:アプリを起動して現在地を確認

2-2. ステップ2:飛行させたい場所を検索

2-3. ステップ3:地図の色を見て飛行可否を判断

  1. アプリだけでは不十分?ドローン飛行の落とし穴

3-1. 「法律」以外のルールにも注意

3-2. 許可・承認が必要な「飛行の方法」

  1. 確かなスキルを身につけるならドローンスクールが近道

4-1. ドローンスクールで得られる5つのメリット

まとめ

 

1. ドローンフライトナビとは?安全飛行に欠かせない理由

ドローンを飛ばす上で、特に注意すべき点の一つが「どこで飛ばすか」という問題です。実は、私たちの身の回りにはドローンの飛行が法律で厳しく制限されているエリアが数多く存在します。

法律の規定に違反した場合、罰則が科されるため、事前の確認が不可欠です。万が一、許可なく飛行禁止空域で飛行した場合、航空法に基づき「50万円以下の罰金」が科される可能性があります。そこで、ドローン操縦者の強い味方となるのが、今回ご紹介する「ドローンフライトナビ」なのです。

1-1. 複雑な飛行ルールを「見える化」する地図アプリ

ドローンフライトナビは、一言で言えば「ドローンの飛行禁止エリアを地図上で分かりやすく教えてくれるアプリ」です。スマートフォンのGPSと連動し、今いる場所や指定した場所が、法律で定められた飛行禁止エリアに該当するかどうかを瞬時に判別してくれます。

このアプリがなぜ「必須」と言われるのか。それは、ドローンの飛行に関する法律が非常に複雑だからです。主に以下の2つの法律が関係してきます。※1

  1. 航空法: 空港の周辺や人口が集中している地区の上空など、安全確保のためにドローンの飛行が原則禁止されている空域を定めています。
  2. 小型無人機等飛行禁止法: 国の重要な施設(国会議事堂、首相官邸、原子力事業所など)やその周辺の上空での飛行を禁止しています。

これらの規制エリアをすべて自力で把握するのは、専門家でもない限り非常に困難です。ドローンフライトナビは、こうした複雑な規制情報を地図上に色分けして表示することで、私たち操縦者が直感的に「飛べる場所」「飛べない場所」を判断する手助けをしてくれるのです。

2. ドローンフライトナビの基本的な使い方

「でも、アプリの操作って難しそう…」と感じる方もいるかもしれません。ご安心ください。ドローンフライトナビの使い方は非常にシンプルです。ここでは、実際のスマートフォンの画面をイメージしながら、基本的な使い方を3つのステップで見ていきましょう。

2-1. ステップ1:アプリを起動して現在地を確認

アプリを起動すると、まず現在地周辺の地図が表示されます。もし、地図上に赤やオレンジ、黄色などの色がついていなければ、その場所は航空法上の飛行禁止空域には該当しない可能性が高いです。

《ワンポイント》 スマートフォンのGPS機能をONにしておくことで、より正確な現在地情報を取得できます。

2-2. ステップ2:飛行させたい場所を検索

画面上部の検索窓に、これからドローンを飛ばしたい場所の住所や施設名を入力してみましょう。例えば、「〇〇公園」と入力して検索すると、その公園周辺の地図に移動します。

2-3. ステップ3:地図の色を見て飛行可否を判断

ここが最も重要なステップです。地図が色分けされている場合、その色にはそれぞれ意味があります。※2

意味

解説

人口集中地区(DID)

国勢調査の結果に基づき設定された人口密度の高い地域。都市部のほとんどがこれに該当します。

空港周辺

空港やヘリポートの周辺に設定された、航空機の安全な離着陸のための空域です。

小型無人機等飛行禁止法エリア

国の重要施設などの周辺300m。

 

日の出・日の入り時刻

夜間飛行(日没後から日の出まで)は別途許可が必要なため、その目安時間を確認できます。

 

例えば、飛ばしたい場所が赤く塗られていた場合、そこは「人口集中地区」なので、国土交通省の許可なくドローンを飛ばすことはできません。このように、ドローンフライトナビを使えば、法律違反のリスクを事前に容易に見極められます。

3. アプリだけでは不十分?ドローン飛行の落とし穴

ドローンフライトナビは非常に便利なツールですが、「アプリで色がついていないから、どこでも自由に飛ばしてOK!」と考えるのは、実は早計です。ここには、多くの初心者が陥りがちな「落とし穴」が潜んでいます。

現場での経験から言えば、安全なドローン飛行は、法律の知識だけでなく、現場の状況判断や様々な関係者との調整が不可欠です。アプリの地図は、あくまでその第一歩に過ぎません。

3-1. 「法律」以外のルールにも注意

ドローンフライトナビが示してくれるのは、主に「航空法」と「小型無人機等飛行禁止法」に基づく規制です。しかし、ドローンの飛行を制限するルールはそれだけではありません。

  • 地方自治体の条例: 公園や河川敷など、場所によっては自治体が条例でドローンの飛行を独自に禁止している場合があります。
  • 土地の所有者・管理者の意向: 私有地の上空を飛行させる場合は、その土地の所有者や管理者の許可を得るのがマナーであり、トラブルを避けるための鉄則です。例えば、神社仏閣やお祭り会場、私有の山林などがこれにあたります。
  • イベント上空の飛行: 人が集まるイベントの上空を飛行させる場合は、催し場所の管理者だけでなく、イベント主催者の許可も必要になります。

これらの情報は、ドローンフライトナビの地図には表示されません。そのため、アプリで安全を確認した後、必ず「飛ばしたい場所を管理しているのは誰か?」を調べ、必要に応じて電話などで確認する、という一手間が非常に重要になるのです。

3-2. 許可・承認が必要な「飛行の方法」

さらに、航空法では「どこで飛ばすか(場所)」だけでなく、「どのように飛ばすか(方法)」についてもルールを定めています。以下の方法で飛行させる場合は、たとえ飛行禁止空域でなくても、原則として国土交通省の許可・承認が必要です。

  • 夜間飛行(日没後から日の出まで)
  • 目視外飛行(ドローンを目で直接見ずに、モニターの映像などを見ながら操縦する)
  • 人やモノとの距離が30m未満になる飛行
  • イベント上空での飛行
  • 危険物の輸送
  • 物件の投下

例えば、「夜景を空撮したい」「FPVドローンで迫力ある映像を撮りたい」といったケースは、これらのルールに該当するため、事前に許可・承認申請が必要になります。

このように、安全な飛行を実現するためには、アプリの情報を入り口としながらも、条例の確認、管理者への連絡、そして飛行方法に応じた適切な手続きといった、より複合的な知識と対応力が求められるのです。

【飛行直前!安全確認チェックリスト】
□ 地図の確認: ドローンフライトナビで飛行禁止空域でないことを確認したか?
□ 条例の確認: 飛ばす場所の「市町村名 + ドローン + 条例」で検索し、独自の規制がないか確認したか?
□ 管理者の確認: 公園、河川敷、私有地の場合、管理者に電話等で直接許可を取ったか?
□ 飛行方法の確認: 夜間飛行や目視外飛行など、許可が必要な飛行方法に該当しないか?

 

これらの複雑なルールや申請手続き、そして現場での判断力を独学だけで身につけることに不安を感じる方も多いでしょう。このような不安を解消し、体系的な知識と技術を身につけるための一つの方法として、ドローンスクールの活用が考えられます。

《より専門的な知識を身につけたいあなたへ》

4. 確かなスキルを身につけるならドローンスクールが近道

「法律や申請手続き、なんだか難しそう…」
「独学だけで本当に大丈夫だろうか?」
そんな不安を感じた方もいらっしゃるかもしれません。その感覚は、安全意識が高い証拠であり、非常に大切です。

そして、その不安を「確かな自信」に変える最も効果的な方法が、プロの指導者から直接学ぶことができる「ドローンスクール」に通うことです。

4-1. ドローンスクールで得られる5つのメリット

独学とスクールでは、何が違うのでしょうか?ドローンスクールには、ドローンスクールには、独学とは異なる次のような利点があります。

  1. 体系的な知識の習得: 複雑な法律や気象学、機体の仕組みなどを、経験豊富な講師が分かりやすく解説してくれます。断片的な知識ではなく、一貫したカリキュラムで学ぶことで、応用力の高い知識が身につきます。
  2. 実践的な操縦技術の向上: プロの講師から直接、正しい操縦方法を学ぶことができます。自分のクセを客観的に指摘してもらえるため、自己流では到達しにくい高いレベルの操縦技術を、安全かつ効率的に習得できます。
  3. 資格取得によるスキルの証明: 国家資格や民間資格を取得することで、あなたの知識と技術を客観的に証明できます。これは、仕事でドローンを活用する際には大きな信頼につながります。
  4. 安全管理能力の向上: スクールでは、万が一の事態を想定したリスク管理や緊急時の対応についても学びます。こうした訓練は、実際の現場で冷静な判断を下すための礎となります。
  5. 卒業後のサポートとネットワーク: 多くのスクールでは、卒業後も機体の購入相談や技術的なサポート、さらには仕事の紹介などを行っています。同じ目的を持つ受講者との関係構築も期待できます。

特に、私たちのドローンスクールでは、卒業後も無料で訓練施設を利用できるなど、手厚いアフターフォローに力を入れています。一度学んで終わりではなく、継続的にスキルを磨き続けられる環境が、あなたのドローンライフを長期的に支えます。

《卒業後も安心のサポート体制》

まとめ

ドローンフライトナビは、安全飛行の第一歩を踏み出すための強力なツールです。しかし、真の安全は、アプリの地図と、それを読み解き、さらにその先のルールや状況まで考慮できる操縦者の知識と判断力があってこそ実現します。この記事を参考に、まずはアプリを使いこなし、もし更なるステップアップを目指すなら、ぜひ専門家から学ぶという選択肢も検討してみてください。

 

ドローンマスターズスクールの詳細

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DMS栃木宇都宮校
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DMS千葉野田校(農薬散布ドローン専門)
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参照・引用元一覧

  1. 無人航空機の飛行ルール - 国土交通省: https://www.mlit.go.jp/koku/koku_tk10_000003.html - ドローンに関する法律や規制に関する公式情報。
  2. ドローンフライトナビ - 飛行制限確認地図 公式サイト: https://droneflightnavi.jp/ - アプリの機能や対応する法律に関する情報。

 

この記事を書いた人

中山 慶一 中山 慶一

ドローンマスターズスクール運営元 株式会社モビリティテクノ ドローン事業部統括部長 2017年からドローン業務に従事し外注案件及び新規スクールの開校を手掛けています。