【2026年最新】ドローンフライトナビの使い方|画面つきで色の意味と確認できない規制を解説

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ドローンを手に入れて、さあ飛ばそうと思ったときに「ここって飛ばしていい場所なのかな」と迷った経験がある方は多いと思います。そんなときに役立つのが、飛行禁止エリアを地図で確認できる「ドローンフライトナビ」です。この記事では、実際の画面を使ってアプリの使い方と色の意味を説明し、アプリだけでは確認できないルールや、その先のステップアップの方法まで紹介します。

この記事のポイント(最終確認日:2026年10月28日)

  • ドローンフライトナビは、スマートフォンアプリ(iOS・Android)とWeb版で使える地図です。基本の機能は無料で、一部は有料のPro版の機能です。
  • 人口集中地区、空港等の周辺、小型無人機等飛行禁止法の区域などを色分けで表示します。2026年7月の法改正(重要施設の周囲1,000m、工業専用地域の除外)にも対応しています。
  • 150m以上の上空、イベント上空、条例、土地の管理者のルールなどはアプリでは確認できません。最終的な判断は公式情報で行いましょう。

目次

  1. ドローンフライトナビとは?安全飛行に欠かせない理由
  2. ドローンフライトナビの基本的な使い方(画面つき)
  3. アプリだけでは不十分?ドローン飛行の落とし穴
  4. 確かなスキルを身につけるならドローンスクールが近道
  5. よくある質問
  6. まとめ

1. ドローンフライトナビとは?安全飛行に欠かせない理由

荷物を運んで市街地の上空を飛ぶドローンのイメージ

ドローンを飛ばすとき、まず気をつけたいのが「どこで飛ばすか」です。私たちの身の回りには、法律でドローンの飛行が制限されているエリアが思っている以上にたくさんあります。

ルールに違反すると罰則があり、たとえば許可なく航空法の飛行禁止空域で飛ばした場合は、50万円以下の罰金が科される可能性があります。飛ばす前の確認は欠かせません。その確認を手軽にしてくれるのが「ドローンフライトナビ」です。

1-1. 複雑な飛行ルールを「見える化」する地図アプリ

ドローンフライトナビは、ひと言でいえば「ドローンの飛行禁止エリアを地図でわかりやすく教えてくれるアプリ」です。2017年に国内初のドローン用地図アプリとしてリリースされ、スマートフォンのGPSと連動して、今いる場所や指定した場所が規制のあるエリアにかかるかどうかを確認できます。

こうしたアプリが重宝されるのは、ドローンに関わる法律がとても複雑だからです。主に関係するのは、次の2つの法律です。

  • 航空法:空港等の周辺や人口集中地区の上空など、安全のためにドローン(100g以上の無人航空機)の飛行が原則禁止されている空域を定めています。
  • 小型無人機等飛行禁止法:国の重要な施設(国会議事堂、首相官邸、防衛関係施設、原子力事業所など)とその周囲おおむね1,000mの上空での飛行を、機体の重さにかかわらず禁止しています。

これらの規制エリアをすべて自分で把握するのは、専門家でもない限りかなり大変です。ドローンフライトナビは、規制情報を地図上に色分けして表示してくれるので、「どこに規制がかかっているか」をひと目で判断しやすくなります。

1-2. アプリ版とWeb版、無料版とPro版

ドローンフライトナビには、iPhone・Android向けのアプリのほか、パソコンのブラウザで使えるWeb版もあります。飛行計画を立てるときはパソコンの大きな画面で、現場ではスマートフォンで、と使い分けると便利です。

基本の機能は無料で使えます。アプリを有料のPro版にすると、国土地理院の地図の表示、陰影起伏(地形の凹凸)の表示、空港周辺の「高さ制限回答システム」へのリンク、レイヤーの個別非表示、日の出・日没時刻の日付指定などが使えるようになります。

2. ドローンフライトナビの基本的な使い方(画面つき)

スマートフォンの地図アプリで場所を確認するイメージ

使い方はシンプルで、アプリに慣れていない方でもすぐに使えます。ここでは実際の画面(Web版)を使って、基本の流れを4つのステップで説明します。スマートフォンアプリでも、操作の流れは同じです。

2-1. ステップ1:アプリを起動して現在地を確認

アプリを起動すると、まず現在地の周辺の地図が表示されます。地図に色がついている場所は、ドローンの規制に関係するエリアです(水色の工業専用地域のように、規制が緩和されるエリアもあります)。

《ワンポイント》スマートフォンの位置情報(GPS)をONにしておくと、現在地をより正確に表示できます。

2-2. ステップ2:飛行させたい場所を検索

画面上部の検索窓に、ドローンを飛ばしたい場所の住所や施設名を入力します。候補から目的の場所を選ぶと、その場所に地図が移動します。

ドローンフライトナビの検索窓に施設名を入力して場所を探す画面

2-3. ステップ3:地図の色を見て規制を判断

一番大事なのがこのステップです。地図の色には、それぞれ意味があります。下の表は、Web版の初期設定の色です(緊急用務空域は、アプリの説明に記載されている色です)。

色 意味 解説
■ 赤 人口集中地区(DID) 令和2年の国勢調査の結果に基づく人口密度の高い地域。都市部のほとんどがこれに該当します。飛行には国土交通大臣の許可が必要です。
■ 水色 工業専用地域 2026年7月1日から、人口集中地区の中でも工業専用地域は、人口集中地区の飛行許可が不要になりました。
■ 緑 空港等の周辺 空港やヘリポート、自衛隊の飛行場などの周辺に設定された空域。設定された高さ(制限表面)より上での飛行に許可が必要です。
■ 紫 空港飛行禁止空域 新千歳、成田、羽田、中部、関西、伊丹、福岡、那覇の8空港では、進入表面などの下の空域や空港の敷地の上空も飛行禁止です。
■ 黄色(黒枠) 小型無人機等飛行禁止法の区域 国の重要施設や自衛隊・米軍基地などの敷地と、その周囲おおむね1,000m(2026年7月14日に300mから拡大)。100g未満の機体も対象です。
■ 黄色(赤枠) 緊急用務空域 災害時などに国土交通省が指定する空域。指定されたときだけ表示されます。他の飛行許可を持っていても飛行できません。
― 日の出・日没時刻 夜間飛行(日没後から日の出まで)は別途承認が必要なため、その目安の時刻を確認できます。

アプリでは設定で色を変えられるため、表示が上の表と違う場合があります。アプリとWeb版で色が違うこともあるので、使っている画面の凡例もあわせて確認してください。

実際の画面で見てみます。下の画像は、東京都立川市の国営昭和記念公園の周辺です。広い公園なので一見飛ばせそうですが、人口集中地区(赤)、空港等の周辺(緑)、小型無人機等飛行禁止法の区域(黄色)が重なっているのがわかります。

ドローンフライトナビで人口集中地区・空港等の周辺・小型無人機等飛行禁止法の区域が重なって表示された国営昭和記念公園周辺の地図

飛ばしたい場所が赤く塗られていたら、そこは「人口集中地区」です。国土交通大臣の許可なくドローンを飛ばすことはできません。黄色の区域では、航空法の手続きとは別に、施設の管理者などの同意と、飛行の48時間前までの警察への通報が必要です。

なお、公園は管理者が独自にドローンの飛行を禁止していることが多いため、色がついていない場所でも管理者への確認は欠かせません。

2-4. ステップ4:レイヤーで表示を切り替える

規制が重なっている場所では、色が混ざって見分けにくくなります。そんなときは[レイヤー]から表示する規制を切り替えて、1つずつ確認しましょう。Web版では、地図の中心(+印)の日の出・日没時刻と緯度・経度も画面下に表示されます。

なお、スマートフォンアプリでは、レイヤーを個別に非表示にする機能はPro版の機能です。無料で切り替えたい場合はWeb版を使ってください(2026年10月時点)。

ドローンフライトナビのレイヤー一覧で表示する規制を切り替える画面

3. アプリだけでは不十分?ドローン飛行の落とし穴

法律を表す木槌(ガベル)のイメージ

ドローンフライトナビはとても便利ですが、「色がついていないから、どこでも自由に飛ばしていい」と考えるのは危険です。初心者の方がつまずきやすいのが、まさにこの点です。

安全に飛ばすには、法律の知識だけでなく、現場での状況判断や関係者との調整も必要になります。アプリの地図は、あくまでその入り口です。

3-1. アプリで確認できない・確認しきれない規制

ドローンフライトナビは民間のアプリなので、表示は参考情報です。特に次の点は、アプリだけでは判断できません。

確認すること 理由 確認先
空港周辺で飛ばせる高さ 制限表面の高さは場所によって異なり、地図の境界にも誤差があります 空港等の管理者、国土交通省が案内する地理院地図
地表から150m以上の上空 高さの規制のため、地図の色では表示されません 空域を管轄する管制機関
緊急用務空域 災害時に急に指定されるため、飛行の直前に確認する義務があります 国土交通省のホームページ、X(旧Twitter)
重要施設周辺の正確な範囲 対象施設は追加・変更されることがあります 警察庁、各施設の公表資料

3-2. 「法律」以外のルールにも注意

ドローンフライトナビが表示するのは、主に「航空法」と「小型無人機等飛行禁止法」に基づく規制です。ですが、ドローンの飛行を制限するルールはそれだけではありません。

  • 地方自治体の条例:公園や河川敷など、場所によっては自治体が条例でドローンの飛行を禁止している場合があります。
  • 土地の所有者・管理者の意向:私有地の上空を飛ばす場合は、土地の所有者や管理者の許可を得るのがマナーであり、トラブルを避けるための基本です。神社やお寺、お祭りの会場、私有の山林などがこれにあたります。
  • イベント上空の飛行:人が集まるイベントの上空を飛ばす場合は、国土交通大臣の承認が必要で、あわせてイベント主催者の了解も欠かせません。

こうした情報は、ドローンフライトナビの地図には表示されません。アプリで規制を確認したあとは、「飛ばしたい場所を管理しているのは誰か」を調べ、必要に応じて電話などで確認する。このひと手間がとても大切です。

3-3. 承認が必要な「飛行の方法」

航空法では、「どこで飛ばすか(場所)」だけでなく、「どのように飛ばすか(方法)」にもルールがあります。100g以上のドローンを次の方法で飛ばす場合は、飛行禁止空域でなくても、原則として国土交通大臣の承認が必要です。

  • 夜間飛行(日没後から日の出まで)
  • 目視外飛行(ドローンを目で直接見ずに、モニターの映像などを見ながら操縦する)
  • 人やモノとの距離が30m未満になる飛行
  • イベント上空での飛行
  • 危険物の輸送
  • 物件の投下

たとえば「夜景を空撮したい」「FPVドローンで迫力のある映像を撮りたい」といった場合は、これらのルールに当てはまるため、事前に承認申請が必要です。

つまり、安全に飛ばすには、アプリの情報を入り口にしつつ、条例の確認、管理者への連絡、飛行方法に合った手続きまで、いくつもの確認を組み合わせる必要があります。

【飛行直前!安全確認チェックリスト】

□ 地図の確認:ドローンフライトナビで、色がついた規制エリアにかかっていないか確認したか?
□ 公式情報の確認:境界付近は地理院地図や警察庁の情報でも確認したか?
□ 緊急用務空域:飛行当日に、国土交通省のホームページやXで指定がないか確認したか?
□ 条例の確認:飛ばす場所の「市町村名 + ドローン + 条例」で検索し、独自の規制がないか確認したか?
□ 管理者の確認:公園、河川敷、私有地の場合、管理者に電話等で直接許可を取ったか?
□ 飛行方法の確認:夜間飛行や目視外飛行など、承認が必要な飛行方法に該当しないか?

こうしたルールや申請の手続き、現場での判断力を、独学だけで身につけるのは簡単ではありません。体系立てて学びたい方には、ドローンスクールという選択肢もあります。

《より専門的な知識を身につけたい方へ》

4. 確かなスキルを身につけるならドローンスクールが近道

講習を受けて学ぶ受講者のイメージ

「法律や申請の手続きは難しそう」「独学で大丈夫だろうか」と感じた方もいると思います。そう感じるのは、安全への意識がしっかりしている証拠です。

その不安を自信に変える近道が、プロの講師から直接学べるドローンスクールです。

4-1. ドローンスクールで得られる5つのメリット

独学とスクールでは、主に次のような違いがあります。

  1. 体系立てた知識が身につく:複雑な法律や気象、機体の仕組みなどを、経験のある講師が順を追って説明します。断片的な知識ではなく、つながった知識として理解できるので、現場でも応用がききます。
  2. 操縦技術が上達する:講師から直接、正しい操縦方法を学べます。自分のクセを客観的に指摘してもらえるので、自己流ではたどり着きにくいレベルの技術を、安全に、効率よく身につけられます。
  3. 資格でスキルを証明できる:国家資格を取ると、知識と技術を公的に証明できます。2025年12月で民間資格による飛行申請の簡略化は終了したため、仕事でドローンを使うなら国家資格が基本です。
  4. 安全管理の力がつく:スクールでは、トラブルを想定したリスク管理や緊急時の対応も学びます。こうした訓練が、現場で落ち着いて判断するための土台になります。
  5. 卒業後も頼れる場所がある:卒業後の飛行練習や飛行申請の相談など、学んだあとも頼れる環境があります。同じ目的を持つ受講者とのつながりもできます。

ドローンマスターズスクールでは、卒業後も練習場を無料で貸し出す(機体持参・要予約)など、アフターフォローに力を入れています。学んで終わりではなく、その後もスキルを磨き続けられる環境を用意しています。

《卒業後も安心のサポート体制》

5. よくある質問

Q. ドローンフライトナビは無料ですか?

基本の機能は無料で使えます。アプリには有料のPro版があり、国土地理院の地図の表示やレイヤーの個別非表示などの機能が追加されます。

Q. パソコンでも使えますか?

使えます。ブラウザでWeb版を開けば、アプリと同じように規制エリアを確認できます。

Q. 色がついていない場所なら、自由に飛ばしてよいですか?

いいえ。150m以上の上空や、イベント上空、自治体の条例、土地の管理者のルールなどはアプリに表示されません。また、夜間飛行や目視外飛行などの飛ばし方によっては承認が必要です。

Q. 2026年7月の法改正には対応していますか?

アプリの更新情報では、小型無人機等飛行禁止法の区域の約1,000mへの拡大と、工業専用地域の表示に対応したとされています。アプリは最新版にアップデートしてから使いましょう。

まとめ

ドローンフライトナビは、安全に飛ばすための最初の確認にとても役立つアプリです。検索で場所を探し、色の意味を読み取り、レイヤーで1つずつ確認する。この流れを覚えておけば、規制のあるエリアを短い時間で把握できます。

ただ、本当の意味での安全は、アプリの地図に加えて、その先のルールや現場の状況まで考えられる操縦者の知識と判断力があってこそです。まずはアプリを使いこなし、さらにステップアップしたくなったら、専門家から学ぶという選択肢も考えてみてください。

参考情報源(最終確認日:2026年10月28日)

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この記事を書いた人

中山 慶一 中山 慶一

ドローンマスターズスクール運営元 株式会社モビリティテクノ ドローン事業部統括部長 2017年からドローン業務に従事し外注案件及び新規スクールの開校を手掛けています。