はじめに
ドローンの操縦には、主に「モード1」と「モード2」の2つの操作モードがあります。これらのモードは、スティックの役割や操作感が異なり、それぞれにメリットとデメリットがあります。特に初心者にとっては、どちらを選ぶべきか迷うことも多いでしょう。本記事では、モード1とモード2の違いや、それぞれの特徴を分かりやすく解説し、最適なモードを選ぶための参考にしていただける内容をお届けします。ドローンの操縦を始めたばかりの方や、モード選びに悩んでいる方にとって、役立つ情報が満載です。
目次
・はじめに
・スティックの割り当て
・特徴
・特徴
・モード3・モード4について
・モード切替はできるのか?
・おわりに
そもそも「モード」とは?
ドローンを操作するコントローラー(=操縦装置、送信機、プロポ)には、スティックに割り振られる役割を決める「モード設定」があります。
これによって、どのスティックでどの動きを操作するかが変わります。
モード1(日本で主流)
モード1 | 上下方向(スティックを前後) | 左右方向(スティックを左右) |
---|---|---|
左スティック | 前進・後進 | 左右回転(機体の回転) |
右スティック | 上昇・下降 | 左右移動 |
スティックの割り当て
-
左スティック
-
上下方向:前進・後進
-
左右方向:左右回転(機体の回転)
-
-
右スティック
-
上下方向:上昇・下降
-
左右方向:左右移動
-
特徴
-
離着陸の際に高度の微調整(スロットル操作)を右手で細かく行える。
- ホバリング(空中停止)を2スティックで制御できる。(スティックを斜めに入れる必要がない)
-
右手で機体の高さと左右の位置を中心に制御するので、点検業務や農薬散布など、正確な高度維持が求められる場面で使われることが多い。
- ラジコン飛行機経験者に親しみやすい配置。
モード2(世界で主流)
モード2 | 上下方向(スティックを前後) | 左右方向(スティックを左右) |
---|---|---|
左スティック | 上昇・下降 | 左右回転(機体の回転) |
右スティック | 前進・後進 | 左右移動 |
スティックの割り当て
-
左スティック
-
上下方向:上昇・下降
-
左右方向:左右回転(機体の回転)
-
-
右スティック
-
上下方向:前進・後進
-
左右方向:左右移動
-
特徴
-
世界的にスタンダードな配置。
-
飛行機やヘリコプターと同じような操作感。
-
右手だけで前進・後進、左右移動(=空中を「泳ぐ」ような移動)ができるため、空撮やレースに適している。
-
初心者にもわかりやすい操作体系とされている。
モード1とモード2の比較まとめ表
項目 | モード1 | モード2 |
---|---|---|
主な操作割り当て | 右:スロットル・左右移動 左:前後・ラダー |
左:スロットル・ラダー 右:前後・左右移動 |
日本での普及率 | 高い(ラジコン経験者中心) | 増加中(特に新規ドローンユーザー) |
世界での普及率 | 少ない | 多い |
向いている用途 | 点検業務、農薬散布 | 空撮、ドローンレース、海外製機体使用 |
初心者へのおすすめ | 〇(練習すればOK) | ◎(わかりやすい) |
用途別おすすめモード
用途 | おすすめモード |
---|---|
初心者 |
モード1,モード2 (操縦して操作しやすいモードを選択) |
点検業務 | モード1 |
農薬散布 | モード1 |
ラジコン経験者 | モード1 |
空撮 | モード2 |
ドローンレース | モード2 |
海外製機体使用 | モード2 |
どちらを選べばいいの?
- 農薬散布やラジコン経験者ならモード1がなじみやすい
- 初心者や空撮メインならモード2がおすすめ
(どちらのモードも訓練次第でマスター可能ですが、どちらかのモードをマスターするのがおすすすめです。当スクールのドローン無料体験や講習で「モード1」と「モード2」の両方を操縦して直感的に操作しやすいと感じたモードを選択しましょう!)
モード | メリット | デメリット |
---|---|---|
モード1 | ピンポイントでのホバリングに強い。 直感的な旋回操作がしやすい。 |
直感的な前進・後進と左右移動がやや難しい。 |
モード2 | 自然な飛行感(特に空撮に最適)。 世界標準なので海外製機体にも向いている。 |
旋回は前進と回転を同時操作するので少し戸惑う。 |
その他ポイント
モード3・モード4について
- モード3はモード1の左利き用、モード4はモード2の左利き用。
-
さらに異なるスティック配置だが、ほとんど使われない。
-
特殊なニーズ(カスタム操作)向け。
モード切替はできるのか?
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機種によっては送信機設定で切り替え可能。
-
ただし、操縦感覚が大きく変わるため、途中変更は推奨されない(慣れるのにかなり時間がかかる)。
- 一度決めたら基本的にそのモードで続ける方が良い。
おわりに
今回は、ドローンの操作モードである「モード1」と「モード2」の違いについて詳しく解説しました。それぞれのモードが持つ特徴やメリット・デメリットを理解した上で、自分の用途や操縦スタイルに合ったモードを選ぶことが重要です。初心者の方はまず「モード1」と「モード2」の両方を操縦して直感で操作しやすいと感じたモードでの練習を始めることをおすすめします。モード選びに迷った場合は、ぜひこの記事を参考に、自分に最適なモードでドローン操作を楽しんでください。今後のドローン操縦ライフがよりスムーズで充実したものになることを願っています。